2015 FIA-F4 第1~2戦レビュー

篠原選手は17位と18位で開幕大会を終える。

■大会概要
開催地:岡山県・岡山国際サーキット(一周:3.703km)
開催日:2015年4月4日(土)~5日(日)

■大会結果
・19号車:篠原拓朗
4月4日(天気:曇り/路面:ウェット)第1戦予選:24番グリッド
4月4日(天気:曇り/路面:ウェット)第2戦予選:22番グリッド
4月4日(天気:曇り/路面:ドライ)第1戦決勝(規定周回数:15周):17位
4月5日(天気:雨/路面:ウェット)第2戦決勝(規定周回数:15周):18位

■大会レビュー
2015シーズンのFIA-F4開幕大会は4月4~5日、岡山県の岡山国際サーキットで28台の参加により実施され、VSRランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini Squadra Corse Formula Junior Team)は、14シーズンのスーパーFJのもてぎと東北の両シリーズで王者に輝いた篠原拓朗(しのはらたくろう/20歳)と、12シーズンのフォーミュラ・アバルトでヨーロッパとイタリアの両シリーズで王者に輝いたニコラス・コスタ(Nicolas Costa/23歳 ブラジル)を起用する2台体制で挑みました。

19号車の篠原は4月2日(木)のトレーニング走行1回目にクラッシュを喫して十分に走り込めなかったものの、3日(金)のトレーニング走行1回目では6番手のタイムを記録して週末の予選と決勝が期待されました。しかし、ウェット路面状況で始まった4日(土)の予選中、タイムアタックに入る直前にテールランプの消灯を競技委員会から指摘されてやむなくピットイン。スタッフは懸命に原因を探りましたが修復は叶わず、残念ながら第1戦/第2戦とも決勝のスターティンググリッドは後方となりました。

4日(土)の第1戦決勝、24番グリッドからスタートした篠原は好スタートを見せて一気に順位を上げ、さらに毎周のようにライバルを追い抜いて最後は入賞圏内の8位でチェッカードフラッグを受けました。ところがレース序盤の事故によるセーフティカー(SC)走行中、前方のライバルに続いてSCカーを追い抜いたとしてレース後に55秒加算のペナルティを科され17位に降格となりました。5日(日)の第2戦決勝、22番グリッドからスタートした篠原は圧倒的な速さで一時12番手を走行していましたが、雨で滑りやすい路面に足をすくわれるなどして18位でチェッカードフラッグを受けるに留まりました。

なお、FIA-F4第2大会は5月2日(土)~3日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催されます。

■コメント(19号車:篠原拓朗)
FIA-F4デビュー大会は苦い思い出となりました。
シェイクダウンから調子は良かったのですが、トレーニング走行で激しくクラッシュをしてしまい、そこから流れが悪いほうへ向いてしまいました。かなり大きなダメージでしたが、メカニックさんは徹夜で作業にあたり本当にしっかり走れる状態にまでクルマを修復してくれました。スポンサーの皆さまもマシン修復やカラーリングのお手伝いに岡山まで来てくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。レースはみんなに支えられてやっているのだと痛感しました。

第1戦は絶望的な24番グリッドからのスタートでしたが、気持ちを切り替えてレースに臨みました。スタートもうまくいき、いたるところで前のマシンを追い抜いて8位入賞を果たしたのですが、セーフティカーが入ったときのオフィシャルの手の動きを“抜いて前に出ろ”と勘違いした前方のマシンにつられて抜いてしまったのがペナルティの対象となりました。

第2戦は不甲斐ないレースで終わりましたが、次のレースまでにロガーデータを詳細にチェックして自分の欠点を洗い出し、精神的な強さを身につけます。チャンスを与えてくれたチームのために、次の大会は結果を出してみせますので応援してください。

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